読書
新しい年度がスタートして、いろんな目標をたてて取り組むには最適な時期ではないかと思います。新社会人や新たな学生生活にワクワクする気持ちと不安な気持ちとが混じりあっている頃ではないでしょうか。
最近では、1日の読書時間が「ゼロ」という大学生が4割を超えたそうです。全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)の調査で明らかになりました。1ヶ月の本の平均購入費も過去最低だとか。読書の優先順位は低く、インターネットやゲームに熱中する学生が多いといいます。暇があれば、スマートフォンを使い通学時間や授業の空き時間に、スマホでニュースサイトを見て友達と情報交換をする。「LINE」「Twitter」「Facebook」「Instagram」など、常に複数のSNSのサイトで最新情報をチェックすることに時間を費やしています。
読んでいる学生の定義する「読書」には、コミックを含めている人もいて、「教科書+その他の書籍」では40分強(1日当たり読書時間)、授業を離れた読書を「読書」に定義している学生の「読書時間」は、1日平均20分強だったと報告しています。
また、読書時間、学習時間の質と量で日米の大学生に圧倒的な違いがあることが指摘されています。最もショッキングな数字は、大学卒業までに読むテキストの量の日米比較で、米国の大学生は4年間で400冊読むのに対して、日本の大学生はわずか40冊しか読んでいないというのです。
スタンフォード大学へ留学した経験がある方が指摘していることは「人と知力で差をつけるカギとなるのはインプット量」「ある程度、知識を整理する力とアウトプット能力があれば、『読書量』と『経験量』こそが、知力の大部分を決定づける」と、読書の大切さを説いています。
私も学生時代にたくさん本を読んできた方ではありませんでしたが、大人になってからは大体平均して年間40冊くらい読むようになりました。亡くなった父は毎月2万円本を買うと決めていましたが、なかなかまねはできません。
高校教師であった父が、学生時代に私に言っていた言葉を思い出します。「本を読んでいるか」という言葉であり、「勉強しろ」ではありませんでした。