伝え方
私たちは日常生活の中で、ちょっとした“伝え方”を工夫することで、相手との関係は見違えるほど良くなっていくことがあります。子どもたちとの会話の中で、試験の結果が良かったときや、部活などのスポーツである成果を達成した時など、『やればできる』という言葉をよく使います。
しかし、『やればできる』の“やれば”という言葉の背後には「普段はやっていないけれど、やってみれば」というメッセージが隠されています。言われる側の立場からすると、「できる」という言葉が印象に残る人もいれば、「やれば」という言葉の響きが伝わる人もいます。後者は馬鹿にされた、批判されたと感じる人もいます。
また、「頑張ってね」という言葉は、相手にはプレッシャーになったり、抽象的で本心が伝わらないメッセージになってしまうことがあります。
「頑張る」という字は、「頑」と「張る」から成り立っています。「頑」という漢字は「頑固」というように「かたくな」であり、融通がきかず柔軟さない意味を持ちます。「張る」は引っ張ることなので、「我を張ったまま今の状態を押し通す」ことと同じ意味になります。
自分が努力したことが認められた印象が残る「頑張ったね」と言われる言葉と、「頑張ってね」の違いは「て」と「た」の一文字ですがとても大きな差があると感じます。
私たちが毎日使う言葉で、周りを勇気づける伝え方ができれば最高ですね。