本気
世界的に有名なアメリカの映画監督に、スティーブン・スピルバーグ氏がいます。「JAWS」「未知との遭遇」「E.T」「インディ・ジョーンズ」「シンドラーのリスト」など、たくさんの作品を制作しヒットさせてきました。
そんな彼の学生時代のエピソードです。当時から自主制作映画を撮っていたのですが、実際の撮影現場を見てみたいと考えていた彼は、ユニバーサルスタジオが主催していたガイドツアーに参加し、ツアーの途中で車からこっそりと降りてツアーが終わるまでスタジオの陰に隠れていたそうです。
また、彼はスーツを着込んでブリーフケースを持ち、まるでその場で働いているかのように振る舞い、映画関係者と仲良くなりました。さらには、使われていない部屋の案内表示に自分の名前をつけて自分の部屋として使用までしていました。その後、ユニバーサルの制作部長に自分の自主制作映画を見せ、ユニバーサルスタジオと契約を結ぶことができました。
何かを成し遂げたいという強い思いは、人のこころを動かしていくものだと痛感します。私たちは、いろんな場面で“本気”を試されているのだと思います。そして、自分が思う以上に周りから見られていることを自覚した方がいいのかもしれませんね。